アクティブラーニングとは、
能動的な学習、つまり自分が主体的に取り組んでいく学習のことなんです。
昨今のように、社会の変化が激しく、グローバリゼーションや情報社会化が急速に進むと、変化が激しい社会的状況に対応できなくなります。
こうした困難な状況に対応するためには今までの教育方式ではだめじゃないかと言われているわけです。
そこで考え出されたのが、2017年に文部科学省が発表した新学習指導要領です。
2018年度に幼稚園、2020年度に小学校、2021年度は中学校、2022年度は高校と言う形で段階的に導入されていきます。
ここで日本の教育界において大学入試制度が大きく変わる点に注意すべきです。
2020年には大学入試センター試験が廃止され「大学共通テスト」が始まります。
この共通テストではマークシート式に記述式が加わり、英語では「読む、聞く」に「話す、書く」を加えた4つの機能が問われます。
現在行われている大学入試は、1979年から始まった共通一次試験の形を踏襲してきました。マークシート式の試験です。
この方式だと、受験生が正確な知識を持っているかどうかは判断できても、思考の過程は検証できません。
当然、記述能力も進歩しませんので、思考力や表現力を、児童・生徒が主体的に育むことができません。
生徒に必要な、自分で課題を考えて計画を立て、周囲の力を借りながらも、自分で答えを見つける方式を授業で導入することになるわけです。
未知の問題に遭遇した時、それを自ら解決できる能力を育むことが、これからの教育には重要であるわけです。
新井紀子さんの「AI vs. 教科書が読めない子供たち」と言う本があります。
「ロボットは東大に入れるか」で有名な方です。
結論はAIはどこまでいっても意味を理解できないものに過ぎないと断言しています。
新井さんはロボットにできない「意味理解の力」すなわち「読む力」こそ大変大切なものなんだと言っておられます。
ゲームが好きな子やタブレット・パソコンに親しんでいる子供達は大勢います。
こんな子供達に来たる情報化社会を担ってもらおうというのが「プログラミング教育」です。
難しいプログラミングが出来る大勢の若者が必要とされ、
それに応ずる大勢の子供達が、能動的に学んでもらうために「Scratch」などのSTEM教育が考え出されました。
楽しく学んでいるうちに自然とプログラムを理解できるようになれば、時代の要求に答えられるというわけです。
大切なのは、未知の問題に遭遇した時に自分で解決する力です。
子供達には単にプログラムができるだけではなく、問題解決能力を身につけた「読む力」を身につけた「自律した」人間に育って欲しいと思っています。
コメント