競争優位とは何か(勝ちパターンの観点から)
事業がどのような勝ちパターンを目標にしているかを定めることが勝ち続けることの条件である。
勝ちパターンを分析してみる。
『目標』
他社が容易に参入できない障壁を築き上げている状態
厳しい競争に陥らない、究極的には、競争が全くない状態を作り上げられている状況
厳しい競争に陥らない、究極的には、競争が全くない状態を作り上げられている状況
さらに詳しく見ていこう。
A 供給側から見るコスト優位とは(他社よりも安く供給できる)
①
- 規模の経済性
- 密度を経済性
- 範囲の経済性
②
要素コスト
- 人件費
- 原材料費
- 電気代等
- 及び追加的な費用発生が抑制できるようなメカニズム
B 供給側から見る競合上での優位性
顧客サイド
その優位性により、他社の製品サービスとのコスト競争に陥ることなく、高い価格で売り続けることができる。
需要側からその差異ゆえに他の商品よりも高い満足度を見出し、高い経済負担も覚悟できる
供給サイド
提供する製品サービス価値を、ずっと価格に転換し続けられる。
その差異を他社が容易に追随できず、その格差が比較的長期に維持される仕組み
C 顧客側に競争優位の源泉が作れるケース(スイッチングコスト)
顧客側が、他の選択肢に乗り換えるのに、多大な労力や時間やコスト負担、心理的あるいはリスク負担を感じるケース。
例)
- 製造ラインの機械設備の場合
- 設備投資以外に製造ラインを止めることによる売り上げ機会ロス
- 新機械始動の際の不具合のリスク
- 全く知らない土地を選んで引っ越す人はいない
- 歯医者さんはいつも同じ
- どうせ飲むならこのブランドのコーヒー
- 生命保険は一旦加入すると他の商品をゼロから理解するのは大変だから放置している
等等、、
D 顧客側に生じる「価値サイド」の障壁
たくさん使うほど、使う仲間が増えるほど、ずっと使っているほど顧客の満足度が高まっていく製品サービス
例)
- 文書ファイルや画像ストレージサービスは、使いこなすほど便利になる
- SNSのように仲間が多い方が便利で魅力的なサービス
- 旅館や食事所でのたまに見かける日記帳(書き込まれた内容が増えるほどより楽しめる)
不確実性がますます高まる環境では、適時適切な軌道修正が求められる。
そのためには、「自社の事業活動のどこに不整合が起きており、どの程度の修正を加えるべきか?」の俯瞰的視座からのチェックが不可欠。
インダストリー特有の歩行パターンを見極め、「自らを映す鏡」としてを活用せよ。
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