2-5 KPIツリーの利用
2-5-1 分割要素と非分割要素
例えば
ユニーク来店者数を増加させる施策とは、非分割要素である来店率・認知率・商圏人口のいずれか一つを増加させる施策となる。
分割要素に対する施策は、非分割要素に対する施策として最終的に表現されるため、施策の案だしは最初から非分割要素ごとに注目して行っていきます。
施策と要素のコントローラビリティ
非分割要素に対する施策案
「商圏人口」などのような、施策により変化不可なものは回避する。
2-5-2 施策効果の検討
一つの施策が複数の要素に影響を及ぼす。
トレードオフ
例えば「売上」に対する「販売数」と「商品単価」の関係では、
「値下げ」により「商品単価」が下がれば「販売数」が伸びる「トレードオフ」の関係がある。
収益ベースで考える
人気商品の場合「値上げ」と「価格据え置き」を比較すると、どちらも売上10%増加したとした場合、「売上インパクト」と「収益インパクト」の2通りで考察する。
売上のKPIツリーと費用のKPIツリー
収益性ベースで考えると、売上と費用のKPIツリーを準備する必要性がある。
インパクトの比較検討
要素改善見積もり方法(悲観・楽観シナリオ)
- 過去事例
- 他社事例
- プロフェッショナルインタビュー
収益インパクトでは、期待値(平均値)のような代表値を決めておくと便利である。
これらは「データ分析課題」として扱います。
また実際の業務においては、複雑な計算はEXCELなどの表計算ソフトを利用します。
ビジネスインパクトと実現可能性
施策の優先順位は、「ビジネスインパクト」以外にも「実現可能性」の観点からも評価されます。
いくら「ビジネスインパクト」が大きくても「実現可能性」が低ければ優先順位は低くなります。
実現可能性の評価
「実現可能性」は
- 施策自体の内容
- 予算や期間社内の人的リソース状況
- 関係各所の調整
- 等々
ビジネス力やマネジメントスキルを持った「プロダクト・マネージャー」が担う必要があります。
「プロダクトマネージャー」によるデータ分析課題について以降見ていきます。
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