朝のウォーキングと自然の美しさ
蛙の声と風の声が賑やかだ。
立秋を過ぎたせいだろうか、風がひんやりとしている。
太陽が昇るのが少し遅くなった感じがする。
左腰に痛みがあるのであまり早く歩けない。
朝早朝ウォーキングをしていると、誰かに合うと必ず大きな声で「おはようございます」と挨拶したくなる。
不思議なものだ。
相手も必ず会釈をして返してくれる。
今朝は34分もかかってしまった。
現代社会の基盤と古代ギリシャ思想の遺産
国際社会のルールは、アメリカ合衆国やヨーロッパ諸国の価値観に基づいて構築されており、その源流は古代ギリシャ思想にあります。
特に古代ギリシャ・イオニア地方で始まった「世界とは何か」という議論が、やがて「人間とは何か」という問いに移行し、ソクラテス以降の哲学の主流となりました。
そして現代では再び「世界とは何か」が主要な哲学的テーマとして浮上しています。
たとえば、生成AIは人間そのものではありませんが、人間の拡張者や代行者となり得る存在です。
では、AIが支配的となる世界とは一体何なのでしょうか?
この問いは、現代社会において極めて重要なテーマの一つです。
SDGsを通じてマルクス主義を再解釈する斉藤幸平氏のような動きも、この問題意識から生まれているのかもしれません。
世界の始まりと終わり、そして循環
古代ギリシャの自然哲学者たちが考えた世界の根源(アルケー)とは、始まりの意味を持つ言葉です。
そして、終わり(テロス)という概念が対照的に存在します。
しかし、日本人の世界観は仏教の輪廻転生に象徴されるように、始まりがあって終わりがあるのではなく、それが循環していくと捉えます。
この考え方の違いは、東西の文化的背景や思想に深く影響を与えています。
都市国家ポリスと現代の二重性
都市国家ポリスでは、公的な世界と私的な世界が二重に存在していました。
ポリスの政治的、経済的、軍事的主体は自由民の男子でしたが、家庭内では(ビア)暴力によって家族や奴隷を支配していたのです。
この二重構造は、現代の我々の社会にも根強く残っており、抜け出すことは容易ではありません。
現代社会において、企業がコンプライアンスの遵守を宣言しながらも、利益のための加重労働、異議申し立ての却下など様々存在しています。
公共圏では、LGBTQ+を支持しながらも、家庭内では暴力を振るうケースがあるのです。
これはファシズムや男性優位主義にも通じる問題です。
ソクラテスとソフィストたちの教訓
ソクラテスは、ソフィストたちの陰謀により有罪とされ、毒杯を飲んで亡くなりました。
その点でソフィストたちを評価するのは間違っています。
哲学者とソフィストの違いは、ソクラテスは報酬を受け取らずに哲学を説きましたが、ソフィストたちは報酬を得て道を説きました。
この違いは、現代の教育者にも通じる問題です。
大学の教師や塾の講師も報酬を得て教えている点で、ソフィスト的な側面があると言えるでしょう。
文字は殺し霊は生かす 新約聖書コリント人への手紙
またソクラテスは文字を残さなかったため、弟子のプラトンがその言葉を書き記しました。
プラトンの呪縛
プラトンの国家論では、優秀な理性を持つ王による支配が理想とされましたが、これは後にカール・ポパーによって「プラトンの呪縛」として批判されました。エリート主義が全体主義へと通じる危険性が指摘されたのです。
アリストテレスと現実主義の限界
プラトンの弟子であるアリストテレスは、より現実を重視しましたが、実践的な側面が欠けていました。
実践は後にヨーロッパで、特にカトリック教会が全盛だった時代に育まれました。
錬金術もその一環であり、ユングは「錬金術の究極は心理操作である」と『心理学と錬金術』で指摘しています。
STAP細胞事件は21世紀の錬金術だともいえるでしょう。
ファシズムと人間の本質
アリストテレスは「人間はポリス的(社会的)動物である」と述べましたが、これはファシズムを生み出す性質でもあります。
ウンベルト・エーコは「永遠のファシズム」で、群れをなす人間が「差異の恐怖」を持つゆえにファシズムに走る傾向があると指摘し、反ファシズムの教育の必要性を説いています。
結論:
古代ギリシャ思想と現代社会 古代ギリシャ・イオニアで発生した哲学は、現代の我々に深い影響を与え続けています。
古代の思想が現代社会にどのように影響を与えているのかを理解することで、私たちは今後の社会の在り方をより深く考えることができるでしょう。
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